工事名称:予防治山「湯上」山腹工事
工事内容:この工事は崩壊しやすい勾配や土質の山について予め対策を行い、災害を防ぐ目的の工事です。
1.この写真は着工前です。山の傾斜面が民家のすぐそばまできています。左側に写っている平場は湧水によりグチャグチャでした。
2.仮設道路をつけた時点で、土質が砂地+非常に地下水位が高い状態で、対策無しでは地山が崩壊し非常に危険であることは明白でした。発注者との協議により、水抜対策を行うことと、必要に応じて構造物下部の支持層を置き換える工法が追加されました。写真は親杭横矢板工法の親杭打ち込み状況です。振動を掛けながら打ち込んでいますが、砂が締まるため予定していたペースでは作業が進みませんでした。
3.水抜のための暗渠管を布設しています。写真ではたいした事はないように写っていますが、吸出防止材が無ければ簡単に潜ってしまいます。
4.床堀状況です。暗渠を布設して2週間程度放置した結果だいぶ状態は良くなりました。バックホウの爪が当たっている部分がやや硬い支持層になっています。
5.当初は現場打擁壁での土留の予定でしたが、地山が軟弱で不同沈下を起こす可能性があったことから、大型ふとんかご工法に変更になりました。吸出防止材の下は、再生砕石で置き換えされています。
6.完成です。写っている箇所はほんの一部分で、全施工延長で100mくらいの工事でした。